不登校に関して常々思っていることは、あまりにも戦略が少ないということ。いや、ないのでは、と思っています。
親がまずは元気になりましょう、子どもと笑顔で接しましょう、と言われます。分かるんですが、その先がないのです。結局、そのあとの子どもが元気になるかどうか、学校へ行くのか、外へ出るのか、勉強をするのかは、子ども任せな部分が多いのです。
だからこそ、僕は不登校には戦略が必要だと思っています。戦略を立てることによって、確率が高まります。親御さんたちのチカラで子どもの成長を意図的にデザインすることができるのです。
今回は、その中でもランチェスター戦略について取り上げていきます。ランチェスター戦略とは、弱者の戦略と言われています。
ここでいう強者や弱者というのは、単純に強いとか弱いではなく、資源の多さをいいます。学校へ行っている子のほうが、資源が多いのです。
必要なのは、自信と意欲
不登校の子にとって必要なのは、やればできるという自信と、やってみようと思える意欲です。この2つがないと、いくら励ましたとしても、なかなか動くことは少ないでしょう。
やればできるという自信は、自己効力感と言います。自己効力感を高める一番の方法は、成功体験です。出来たという感覚ですね。
意欲を高める方法は、期待価値理論が使えるでしょう。期待かける価値がモチベーションです。どれだけ価値を感じても、期待度が低いとやる気は出ません。どれだけ出来ると思っても、価値を感じないとやろうと思いません。
不登校の子にとって、自信というのは、とても限られた資源です。砂漠では水が重要なように、成長には自信が欠かせません。
負ける戦いには挑まない
不登校の子は、勝てる戦いのみに特化したほうが良いと僕は思っています。失敗や負ける、誰かに劣るというのは、すべて自信という少ない資源を失うことになります。
大事なのは、自信を減らさない戦略をとること、自信を増やす戦略をとること。この2つです。
ランチェスター戦略とは?
ランチェスター戦略には、大きく5つの戦略があります。
- 局地戦。戦うエリアを限定する。
- 接近戦。近いところから攻めていく。
- 一騎討ち戦。競合が少ないところで戦う。
- 一点集中主義。選択と集中。1つのことに特化する。
- 陽動戦。思いもよらない方法を使う。
この5つをチェックリストのように使って、子どもの成長を考えていきましょう。
勉強戦略に使う
勉強で考えると、まずは教科を決めます。英語なのか数学なのか社会なのか。もっと絞るなら、数学の二次方程式や二次関数などです。
近いところとは、子どもにとってやりたいと思っている範囲、興味があるところ、出来そうと思える問題などです。
一点集中とは、どのテキストに取り組むのか、どこまでを範囲とするのかを決めることです。いろいろなことをするのは、なにもしないのと同じだと思いましょう。
魚が好きな子のランチェスター戦略
魚がとても好きで、将来は水族館で働きたいと思っている子の場合。魚だけでは範囲が広すぎます。淡水魚やタコ、うなぎなど、出来るだけ具体的に絞りましょう。
近いところの水族館に足繁く通い、学芸員さんに名前を覚えてもらう。学んだことを発信する。自由研究で提出する。大学の授業を見学する。出来ることはたくさんあります。
まとめ
本人が得意な方法で、得意なことを、勝てる分野に特化して取り組むことが重要です。そうすることで、結果が出やすくなり、認められる機会が増えます。
なによりも大事なのは、自信と意欲です。この2つがなければ、なにをやっても集中が出来ず、頭には入りません。
欲張ることなく、一点突破で進んでいきましょう。